体力も精神も鍛えられる「剣道」の魅力とは？

武士道を学ぶ剣道の魅力とは？

剣道とは剣術を磨くことによって心身を鍛錬する修行のことで、現在では道具を着用して竹刀で相手を撃ったり付いたりして技を競う競技です。
しかし、剣道は単なる競技スポーツではなく、稽古を通じて心身を鍛錬し人間形成を行うことを目的とした武道でもあります。

このため、剣道は礼に始まって礼に終わるといわれるほど礼儀に厳しく、たとえ勝負の場であっても相手に礼節を尽くします。

剣道には、「交剣知愛」の精神があります。
交剣知愛の愛とは相手を惜しむという意味で、剣を交えて惜しむを知ると読み、相手に対する深い礼節を表しています。
このような精神が浸透しているので、数ある武道の中でも剣道に魅了される人が多いのです。

剣道は、精神の鍛錬に通じることが最も大きな魅力です。
礼儀正しさはもちろんのこと、忍耐力もつきます。
稽古も試合も防具を付けて行いますが、打たれると痛いことには代わりありません。
道具もとても重く、面をつけるので視界もよくありません。
このような状態で相手と打ち合うのですから、腕を上げるためには忍耐が必要なのです。

しかし剣道の稽古は、つらいだけではありません。
それを上回る楽しさがあります。
竹刀を相手に打ち込むのは何ともいえず爽快です。
小手や面、胴への打ち込み稽古は、こちらから一方的に仕掛けていくので、技が決まるとスカッとします。

また、最初は闇雲に竹刀を振るだけだったのが、足運びや技の使い方を覚えていくうちに、美しいフォームが身につき剣士らしくなっていくのも嬉しいものです。

強い人に稽古をつけてもらうときのワクワクする気持ち、試合で対戦するときのドキドキする気持ちなど、ふだんの生活では経験できない高揚感が感じられるのも剣道の魅力です。

自分にぴったりの道場に入会しよう！

では、実際にどうすれば剣道を趣味として始められるのでしょうか。
剣道では道場に通って稽古をしますから、まず入会する道場を決めなければいけません。

道場との相性が悪いと通うのがイヤになってしまって長続きしません。
加入するまえに、いくつかの道場を見学させてもらいましょう。
道場の雰囲気が自分に合っているか、どのような指導を行っているのか、どんな先生が教えいてるのかなどを見比べて相性の良い道場に通うことが大切です。

防具や竹刀など必要な道具は道場の先生が教えてくれますし、その道場と提携しているお店を紹介してもらえるケースが多いので、まず何を揃えればいいのか先生に相談しましょう。

一般的には剣道着、竹刀、防具などを購入します。
剣道着や袴がそれぞれ5,000円程度で1万円、竹刀も5,000円程度です。
防具はセットで5万円ぐらいです。
この他、鍔や手ぬぐいなどの小物などを合わせて、最初にかかる費用は8万円程度です。
また道場の費用は5,000円から1万円程度が相場となっています。