【水道代節約】節水型トイレを使用するメリット
リフォームで注目される節水型トイレとは
リフォーム案件の中でも特に需要が高いのは水回りですが、ここ近年大きな注目を集めているのが「節水型トイレ」です。
生活をしていく上では水は上下水とも欠かせないものですが、特にトイレで流す水の量は生活排水の中でも最も分量が多いものとなっています。
普段の生活の中では水洗トイレは同じもののように感じてしまいますが、大手トイレ製品メーカーであるTOTOでは、1975年からこれまでの40年の間に1回あたりの洗浄水の量を1/5にまで減らすことができるようになっているのです。
節水型トイレが世間的に注目を受けるようになったきっかけは東日本大震災などの大きな自然災害で、被災地においては少ない水で快適なトイレ環境を保てるかどうかということが非常に重要になってきます。
震災時でなくとも普段の生活での節水という意味では節水型トイレが果たす役割は非常に大きく、より少ない水量で流すこどができるトイレの需要は年々高まっています。
節水型トイレと従来型のトイレの違いで最も大きいのは流したときの排水方法です。
従来型のトイレによく使用されていたのは「洗い落とし型」と言われる単純なもので、上部から流れる水がそのまま真下に落ちて普通の洗面所などの排水管と同じように流れていく形でした。
それが長年の開発によりサイフォン式やサイゴンボルテックス式、そして最新式のダイレクトバルブ式といったように水の流れと排水方法を変化させることによりより少ない水量で正確に流せる技術を取り入れることができるようになりました。
節水グッズはもう不要
古い住宅では大きなタンクが水洗トイレのそばに付けられていることも多く、少しでも水量を減らすためにタンク内にペットボトルや重りを入れるという方法がとられてきました。
現在もタンク内に何かを入れておくことにより節水していくタイプのグッズはホームセンターで販売をされているのですが、新しい住宅で導入されている節水型トイレではそうしたグッズは全く意味がありません。
試しにタンクの中を開けて見てみればわかると思いますが、古いタイプのタンクでは蓋を開くと普通のバケツのような広々とした空間があるのに対し、新しいタンクではかなり複雑な構造をしていたりします。
そうした複雑な配管があるタンク内に節水グッズを入れてしまうと、不要なところで引っかかりが起こり水が正しく流れにくくなってしまうことがあります。
最近ではそうした節水グッズを使われないようにとタンクレスのトイレも多くの住宅で作られるようになっています。
節水型トイレを導入する最大のメリットはそうした後付の節水方法をせずに十分に節水効果が得られるということなので、安心して使用をしてください。