SNSで上司とつながるメリットとデメリットは?
難しい仕事とSNSの関係
スマホやネットを使っている人ならほとんどの人がSNSを使っていることとは思いますが、それをいざ仕事にも使おうということになるとなかなか難しい問題のようです。
一昔前には新入社員が仕事中にFacebookを更新していることがわかって上司が注意したところ、「部長もやってるんですか!友達リクエストしていいですか?」と言われて唖然としたという笑い話があったものですが、今ではむしろ全員ほぼ強制的にアカウントを作成させるという会社もあるようです。
仕事でSNSを使用するときの難しさは、オンとオフをうまく使い分けすることができなくなるということです。
特にFacebookの場合は実名登録が基本なので、仕事中の出来事を別の友人に愚痴ったような日には悪口が言っている相手に筒抜けというような状態になってしまいます。
実際海外ではプライベートで使用していたFacebookが一般に閲覧できる設定のままになっており、仕事先の愚痴をこぼしたところ会社の上司に見つかってそれを理由に解雇になったという事件まで起きています。
友達リクエストは一人でも増やしたいというときにはよいかもしれませんが、そのため自分がしたい発言もできなくなるかもしれないというデメリットはきちんと理解しておいた方がよいでしょう。
連絡にSNSを使われてストレスが過剰になるケースも
しかし職場の連絡ツールとして割り切るならばSNSは大変有効です。
メールなどと違ってSNSはすぐに内容を大勢が一斉に把握できるので、外回りの営業など情報を共有することが必要な業務においてはかなり便利に使用できます。
最近は30~40代くらいの中間社員が極端に少ないという世代間の断絶が起きている企業も多いですが、若者向けのツールを一緒に使うことで親近感を増すことができるというメリットもあります。
しかし一方であまりにも情報が早く伝わりやすくなってしまうことがストレスになるという事例もあります。
特に小規模の会社や業務課のまとまりが強いところにありがちなのが、経営者や管理職の人が休日でも夜間でもガンガン連絡を入れまくるといったケースです。
就業時間が終わったオフには会社以外の人と会いたくなるものですし、仕事を忘れてストレス解消をしたいと思うこともあるでしょう。
そこで24時間いつでも返答しろとばかりにSNSを使用されてしまうとおちおち眠ることもできません。
社内の連絡ツールにする場合には連絡をする時間帯を区切るなど、オンとオフをきちんと分けられる仕組みを作っておくほうがよいと言えます。