リーダーシップに欠かせない考え方とは
尊敬する上司・軽蔑される上司
「尊敬する上司とはどういう人ですか?」という質問もオフィス系の記事ではかなりありふれたものです。
同時に「どういう上司が苦手ですか?」という質問もまた同じように多くの場所でされるものとなっています。
大手転職サービスで行っているアンケートでも、転職を決意した理由として「職場の人間関係」や「上司との相性」を挙げる人はかなり多くおり、上司との関係は優秀な人材を留めるためになくてはならないものです。
職場で勤務をする一般社員にとっての上司に当たる人とは、まずは直属の管理職になる課長や部長といった職務の方でしょう。
既に管理職として勤務をされている人は上司でもあり部下でもありますが、とりあえずそうした方よりも指揮をしていくべき人がいない一般社員からの視線を元にした方がより求める上司像というのはハッキリわかります。
転職サイトなどで見られる「よくない上司像」として挙げられる例としては、まず「責任をとらない」「言うことがその日によってコロコロ変わる」「考え方が内向きで上の顔色ばかり見ている」「パワハラ・セクハラなどを平気で行う」といったようなことがあります。
どこの職場にも一人くらいは困った上司というのはいるものですので、そこでどう立ちまわっていくかということも今後の会社員としての人生を生き抜くためのスキルです。
反面教師とすることで自分の成長に
転職を否定するつもりは全くありませんが、さりとて嫌な上司がいたからといってそのたびに職業を変えていくということでは自分のためにもなりません。
大切なのはそうした自分が苦手とする上司の姿を見ていくことで、自分がリーダーシップをとっていくための参考にするということです。
苦手な上司とて昔からそういう性格であったというわけではなく、職務を行う上で自分の身を守っていくうちに自然にそういう行動をとるようになったという経緯もあります。
下から見える景色と上から見る景色というのは誰でも異なるものなので、どうして上司になると部下から尊敬されない行動をとってしまうようになるのかということを考えてみましょう。
尊敬されるリーダーの条件としては「方針が明確で指示がしっかりしている」「自分にきちんと仕事をまかせてくれ、責任をとってくれる」「嘘をつかず情報を隠し過ぎない」といったことがあります。
思っていても簡単にできないものではありますが、部下は上司が思っている以上に相手のことを見ているということを忘れず常に尊敬に値する行動をとれるかということを心がけるべきと言えます。
頼れる上司には多くの情報が集まる
昔ながらの上司によくあるのが、自分の元にある情報を隠しておくことが自分の権威を高めるという勘違いをしているというケースです。
古い政治家にもこのタイプが多く、人が知らない情報を多く持っている自分はより権力があるという思い込みにより情報を外部に漏らさないことを美徳としていました。
しかし現在ではネット社会により多くの情報が飛び交う時代なので、一人だけで情報を取り扱うには限度があります。
上司が情報を開示しなかったために部下の動きが遅れたり、決定のためのプロセスが長くかかり競合相手に遅れを取ってしまうこともあるのです。
全く秘密なくペラペラ話すのがよいことというわけではありませんが、情報はできるだけ社内で共有をしてそれを自由に部下が生かせるようにすることが結果的に信頼感に繋がることもあります。
また自分から情報を開示する上司は部下も情報を伝えやすく、それが大切な相談や連絡を受けることができる環境にもつながっていきます。